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☆Alice's Review☆

  タイニイアリスで上演された作品の劇評たち ―Crazy Tea Party―
京都芸術センタ−「国家 Nation국가」__西村博子
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    京都芸術センタ−から“成果発表公演”があるとの招待状をもらい、好奇心抑え切れず新幹線に飛び乗った。作品は招聘アーティストのユン・ハンソル原案・演出になる「国家 Nation국가」。チラシに彼の “そもそも「国民」とは、「国家」とは何なのか”という問いかけが載っていたからである。そのチラシも全体的に“教員定数の削減は、安倍総理の外国訪問回数、地域主権型道州制の導入、拉致被害者全員の早期帰国、過去最悪の米価下落、非正規雇用、日本再建……”その他その他、今の日本を表す様々な言葉たちでデザインされていた。
     

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    | 劇評 | 08:12 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
    THEATRE ATMAN「水の記憶」__西村博子
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       近頃珍しい古風な作劇術の芝居に出会った。李哉尚作・演出「水の記憶」である。
      日本のATMANと韓国仁川のMIR Repertoryの俳優が同作品をそれぞれ、日本語と韓国語とで続けて上演するという、観客の日本人にも韓国人にも親切な演り方だ。どちらを先に見てもいい、2本同じ料金で見られるとのことだったので、日本語しか判らない私は先ず日本語版のほうを見て、それから字幕なしの韓国版を見た。もちろん俳優はすっかり替わっていたが、装置は同じ、俳優の立ち居地、出入り、消えものなども殆ど違いなかったので、今までの韓国からの来日公演と違って、いちいち字幕に目を取られることなく演技に集中して観ることができたので、とても愉しかった。
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      | 劇評 | 07:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      May's frontview Vol.34「零度の掌」__因幡屋 宮本起代子
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        *金哲義作・演出 Alice Festival2014参加作品 2015.3月29日で終了
         ソウルの劇団コルモッキル公演『満州戦線』との交互上演で、Alice Festival2014の掉尾を飾る。

         2013年のおそらく秋のことだろう。大阪で暮らす在日朝鮮人ソンフォが、北の祖国に旅をする。在日韓国人である妻に手伝ってもらいながら、北で暮らす親戚たちのために、衣類や食糧、現金など持てるだけの荷物を用意する場面にはじまる物語である。北朝鮮行きの飛行機の搭乗口は空港のはずれにあり、ソンフォはともに旅立つ老女や老人たちを気づかいながら長い通路をひたすら歩く。ソンフォ役の柴崎辰治以外の俳優が、手に仮面をもって顔を隠し、腰を曲げたゆっくりした歩みで老人を演じる。今回のソンフォの帰国は高校生のときから24年ぶりになるのだが、親戚との再会への期待というより、どこか不穏な空気が漂う。
         やがてソンフォは、自分たちを出迎えたアンネウォンと呼ばれる北朝鮮の案内員や、サチョッチェギンブと呼ばれ、在日が北朝鮮訪問時に親戚や友人との面会などの世話係、つまり同胞たちとのやりとりに神経をすり減らすことになる


        続きを読む>>因幡屋ぶろぐ
        | 劇評 | 17:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        コルモッキル「満州戦線」__因幡屋 宮本起代子
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          *朴根亨作・演出 Alice Festival2014参加作品。大阪のMay『零度の掌』と、ソウルから来日のコルモッキルの交互上演 新宿タイニイアリス 2015.3月29日で終了

           1940年代の満州国の首都新京に、朝鮮から満州国陸軍軍官学校に留学して卒業した飛鳥を祝う同胞たちが集った。医師の木村、木村と将来を誓い合い、キリスト教の伝道に情熱を注ぐ尚美、文学を志す金田、市役所の公務員として働くヨシエたちがにぎやかに祝宴をはじめる。そこへ飛鳥の妹の慶子も訪れるが、歌手になりたいと夢を語る妹に飛鳥が激怒したり、ヨシエが日本人上司と不倫関係にあり、子どもを身ごもっていることなどが明かされ、祝宴は険悪な雰囲気に。


          続きを読む>>因幡屋ぶろぐ
          | 劇評 | 17:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          Tama+project「Hamlets」............佐々木 久善
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            ーハムレッツ 足し算ではない何かー

             「ハムレッツって何だ?」シェイクスピアの戯曲?その戯曲の主人公?あるいはモデルにされた実在の人物?どれも本当で、しかし、どれも足りない。
            ハムレットが複数形でハムレッツ。単純な公式。しかし単純なものには罠がある。
             ハムレットにJR仙石線の駅名は出てこない。しかしハムレッツ(江戸馨訳/丹下一構成・演出)には出てくる。その違いは何だ。「1+1=2」の場合、「1」にないものは「2」にもない。だから単純に「ハムレッツ=ハムレット+ハムレット+…」ではない。
             ハムレットはシェイクスピアの「ハムレット」の主人公。その他にお母さんとかお母さんの夫(これが今の王様)とか婚約者のオフィーリアとか墓掘り人とか、いろいろと出てくる。でも、みんなハムレットに似ている。
            続きを読む >>
            | 劇評 | 03:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            劇団ファム(厳岩)「こくはく喫茶店」fromソウル............西村博子
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              ――若い世代、新しい方法の「こくはく(黒白/告白)喫茶店」――

               タイニイアリスに入ろうとしたら、なぜかその入口にキャンバスと絵具が置いてあって、何か描 いてからお入り下さいとあった。首を傾げながらとりあえずcrazy兎の顔を描いて中に入った。私はcrazy兎だからである。
               やがて舞台が明るくなると、観客たちの様々な筆の入ったそのキャンバスが舞台に出ていて、本を読みながら客待ちしていた喫茶店の店主(鄭聖錫)が やおら立ち上がるとそのキャンバスに絵筆を加え始めた。アラ!と思った。キャンバスは見る見る演じるものと観るものとの合作となっていったからだった。
               次いで店主は金魚に餌を撒き始めた。それも、観客席に向かって下手から上手へずっーとなので、客席すべてが大きな金魚鉢ということになった。時々彼は餌を、観客を見ながら放り投げてもくれたので、目が合った!と勝手に思いこんだ私はすっかり嬉しくなって、餌を求める金魚気分 。すっと舞台に吸い寄せられていった。こんなに面白い、変わった幕開きに出会ったのは初めてだった。
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              | 劇評 | 19:13 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              Tama + project 「ハムレッツ Hamlets」............高木 登
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                 この劇を公式化すると、ウィリアム・シェイクスピア×江戸馨(TSC)×3.11=ハムレッツ。
                 シェイクスピアの『ハムレット』を元にした東京シェイクスピア・カンパニー(TSC)の江戸馨の創作劇、3人のハムレットが登場する『ハムレット』を観たのは、2011年2月26日、神楽坂のシアター・イワトであった。
                 2011年といえば、東日本大震災のあった年であり、TSCの公演はその1か月満たないすぐ前のことであった。
                 それから4年後の今日、まさにその大震災のあった日に、3.11を絡ませたこの『ハムレッツ』を観た。
                 『ハムレッツ』は、TSCの3人で演じる『ハムレット』を下敷きにして、それとは異なった形で3人のハムレットと3人のオフィーリアが登場し、シェイクスピアの台詞の合間にオフィーリアが仙石線の少女となって仙石線の駅名を呼称し、駅名が不通となった個所で途切れる場面が断続的に挿入される。


                続きを読む>>あーでんの森散歩道


                | 劇評 | 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                47エンジン「狂想曲〜月下の乱」__ 李 知映
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                  新宿タイニアリスで47エンジンの狂想曲〜月下の乱を観ました。先天的才能を持つ謎の主人公とクライマックスの殺人事件を通じて明らかになる主人公の正体、主人公との関わりがきっかけで一層成長する芸術家の物語は前作を想い浮かばせました。ただ、今回の焦点は芸術家よりそれをめぐるマネジャーや周辺人物に移されていました。

                  劇は田舎に潜んで暮らしている老人が謎の男二人に殺されるところから始まります。いきなり早いテンポで展開されたこの場面は、月下の畳の上で起きた緊迫した状況が照明や俳優の斬り合いで良く表現されています。最初から観客の注目を集め、その後のストーリーがどのように展開されるか楽しみになりました。











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                  | 劇評 | 14:25 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  ココロノキンセンアワー演劇部「カレー屋の女」__西村博子
                  0
                    ◎新聞紙で作る竈に無言の想い

                     公演後毎回催されたアフタートーク「3.11後の演劇を語る」で、公務の傍ら観劇歴30年という佐々木久善氏から仙台をはじめ東日本の様子を聞くことができた。
                     それによると大震災を描いた作品は非常に多く、あまり多いので暫く自粛しようよと話し合った演劇コンクールさえあったほどという。佐々木氏は高校演劇の審査員もされているのだが、それでも、津波で亡くなった生徒をモチーフにした宮城県名取北高校の「好きにならずにはいられない」が東北地区の最優秀賞に選ばれ、昨年(2013年)10月に長崎で開かれた第59回全国高等学校演劇大会に出場し、優良賞に選ばれたと。


                    続きを読む>>劇評マガジンWonderland
                    | 劇評 | 16:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    ココロノキンセンアワー演劇部「カレー屋の女」__平 辰彦
                    0
                       2014年3月11日(火)新宿タイニイアリスでココロノキンセンアワー演劇部公演『カレー屋の女』(佃典彦作・茅根利安演出)を、この日が誕生日の妻・真澄と観た。これは、ソウル凱旋公演で東日本大震災を背景にした新演出で上演された。
                       舞台中央には、カレーを煮る大きな釜が置かれ、上手に新聞紙で包まれたテーブルと椅子が置かれ、舞台前面には、新聞紙が、あっちこっちにまるで瓦礫のように散乱している。この舞台装置は、東日本大震災の津波のあとの風景を思わせるものであった。
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                      | 劇評 | 09:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |