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☆Alice's Review☆

  タイニイアリスで上演された作品の劇評たち ―Crazy Tea Party―
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劇団鹿殺し「SALOMEEEEEEE!!!」__青柳 舞
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    五月一日、まさにゴールデンウイークの初日、新宿のタイニイアリスにて劇団鹿殺しの「SALOMEEEEEEE!!!」を観劇する。 

    「SALOEEEEEEE!!!」は「サロメエエエエエエエ!!!」と読むべきか、「サロメェェェェ!!!」と読むのか、はたまた「サロメエェェェェェエ!!!」と読むべきか、声に出してみた時、非常に悩んだものだ。どの読み方にしろ、私はこの題名にエネルギッシュに満ち溢れたパンクさを感じた。ホームページにもパンクさが炸裂しているではないか。そもそも、劇団名から只ならぬものを感じる。なんせ、「劇団鹿殺し」という物騒な名前をしているではないか。「鹿を殺しちゃうのかぁ〜」。などと勝手な事を思っていた私。一度、聞いたら忘れられないインパクトがある。

    舞台は2050年。しかし、そう台詞で言われるまで、まったく解らなかった。目の前の装置は石造りの城を思わせたが、開演して、まず出てきたのは、今時の学ランを着た男子高校生。続いて女子高生だったからだ。女子高生達が身体を張ってギャグを繰り広げる。私の隣に座る20代半ば(推測)のお兄さんの笑いの琴線には激しく触れたようだが、残念ながら私のそれには触れなかった。笑いというものほど、難しくデリケートなものはないと思う。お客さまは不特定多数であり、私のように初めて見る客もいるのだ。舞台で心がけなくてはいけないのはいかに下ネタに走らないかではなかろうか。はっきり言って初めて見る劇団の舞台の笑いが下ネタだと非情に萎える。ここでぜひ、お勧めしたいギャグマンガがある。早すぎる天才と称された岡田あ〜みんの作品を熟読すれば、すくなくとも、20代から30代の女性の琴線に触れるギャグが少しは解るのではないかと思う。舞台でギャクをかますなら、あれぐらいが丁度よいのではないだろうか。

    話を戻そう、70年代から80年代の少女漫画を彷彿する、ぶつかった眼鏡っ子は実は美人だったというお約束に、甘酸っぱい青い春真っ只中なボーイミ−ツガール的展開で「僕」はサロメに恋をする。

    「僕」の想い空しく、サロメは水槽の中を漂うヨカマンに心ひかれる。しかし、ヨカマンはサロメに振り向かない。みごとな恋の一直線関係である。振り向かない相手をどうにか振り向かせたいとか、手に入れたいと思うのが人というもの。「僕」は彼女の願いを聞く代わりに「君があの窓から、僕が見えなくなるまで手を振ってくれ。」と、ストーカー一歩手前なのか、純情プラトニックと言うにはなかなか図々しい約束をサロメ交わす。

    もう一人、サロメに心惑わされている人物が義理の父エロド王である。何とかサロメの気を引きたくて、日々悶々としている。「僕」とエロド王はまるで対照的にしかし、どこか同じ根本を感じさせながら、互いにサロメを欲する。

    サロメは、自分の世界で生きる少女だ。自分の世界、自分の中に存在する美意識で行動し、他人が何て言おうと自分を貫く強さを持っている。自分の世界を貫くためなら、何でもする暴力的な自己チューなのである。すべてを自分の中心に物事を図る、無邪気さと凶暴さを持ち合わせたサロメが恋をする。その象徴がヨカマンの首ではないだろうか。そんなサロメの生き方が衣装のファッション選びにも表れていたら、もっとサロメという少女を表せたのではないだろうか。

    そんなモテモテなサロメの心を一人占めヨカマン。確かに、ヨカマンは目がキラキラしていて、信念強そうな印象を受けるが、水槽から出てくると、少年漫画の主人公の法則が適用され、なぜか目立たなくなってしまったのは惜しい。カッコイイだけでは、回りの個性炸裂なわき役キャラ達に埋もれてしまう。せっかくヒーロー、きらきら度が常に増すような演出をしたらどうだろうか。勝手な案で言えば、鈴木その子みたいに常にスポットライトを浴びているとか、面白いと思うのだが。 ノリと勢いで時には強引に舞台は進む。どの役者もエネルギッシュで、ハジけていて、舞台狭しと暴れまくる。個性と個性のぶつかり合い、舞台はまさにガチンコ勝負といった印象を受けた。

    しかし、そこはガチンコ勝負。ノリと勢いがぶつかり合って、絶妙なハーモニーにはならず、最後一滴を間違えた、化学反応のようだ。

    この劇団を見ていると「青春爆走中につき空回り中」というキャッチフレーズを思い浮かべてしまう。観客を楽しませようとするあまり、力みすぎて空回っているように見えた。その空回りぶりが青春独特の甘酸っぱさをかもし出している。この空回りがちゃんと観客に伝わるものになれば、あのエネルギッシュな舞台で、たくさんの観客を魅了するだろう。
    | 劇評 | 16:22 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
    Mが抜けているので、これでは「サロエ.....」としか読めないのではないでしょうか?
    | | 2006/07/26 2:30 AM |










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