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  タイニイアリスで上演された作品の劇評たち ―Crazy Tea Party―
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劇団印象「愛撃」__青柳 舞
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     愛する人に裏切られた時、愛は憎しみへとなり、凶器へと変わる。その刃はいったい誰に向かうのか?そして、最上の愛の表現方法とは?

     この「愛撃」、TV連続ドラマの作家の、自分の脚本を読む妻のかたわらで、部屋中を歩き回る懊悩の姿から始まる。作・演出鈴木厚人の、心のなかさえチラと想像させるいわば男のドラマであった。優柔不断気味だが、仕事は順調な脚本家と、その脚本家の妻は、しがない女優。表面上は夫婦を演じているが、二人にはそれぞれ秘密の恋人がいる。夫は、若さと巨乳が売りの女優と、妻は夫の弟子と不倫関係にある。W不倫の果てに、情念の刃は誰に向くのか。

     目を引くのはスタイリッシュな舞台美術。この劇団の舞台美術のセンスにはいつも目を奪われる。スタイリッシュな芝居に良くマッチした舞台装置である。

     最大の見せ場は、妻VS愛人。二人は互いに女優であり、ライバルである。二人は役を手に入れるため、自分を武器に時には身体や相手の想いを利用して、のし上ろうとする。しかし、残念なことに、この役を演じる役者に惹きつけるものがない。自分を武器にする場合、色気や、かわいさなど、何か惹きつける武器となるものがもっと表現されるべきでなかろうか。色気を武器にするにも、ただ胸を大きくしても色気は出ないし、知性を武器としているにも、色気というものは必要不可欠である。女優を演じるにも、口で言う設定に頼らず、もっと役者が演技でそれを表して欲しかった。

     好演は妻に昔から片思いをしている、プロデゥーサー役。芸能界の波間に浮かびつつ人気ドラマを制作する、ちょっと軽め、でもかなりやり手の役どころを演じてとてもいい味を出していた。こういった役を今後も演じるのなら、これからも役柄を磨き上げてほしい。

     この劇団を見ていて、いつもここが惜しいと思うのだが、大人向けのスタイリッシュを売りにするにも、コメディーを演じる時は、もっとはっちゃけて欲しい。身体を張ってでも笑いを取るぞ!という気合がどうしても、まだ足りない。吹きって演じ、笑いを取るという事と、スタイリッシュさを両立できれば、今までにはない「印象」だけのコメディースタイルが、確立されるだろう。あと、もう一皮向けることを私は楽しみにしている。

    | 劇評 | 08:16 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |









    http://alices-review.tinyalice.net/trackback/604000
    愛撃(あいうち) 舞台写真 [Link]劇団印象第七回公演
    そういえば、先日の舞台写真をアップしたのを こちらでメモするのを忘れていました...
    | 坂口祐の巻物 | sakana no makimono | 2006/12/22 2:42 PM |