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☆Alice's Review☆

  タイニイアリスで上演された作品の劇評たち ―Crazy Tea Party―
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スタジオ・アジャバ「EVE」__串岡良太郎
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    今回この作品を観劇するにあたって、まずチラシにある、「絶対に眠れない」男女がどのように表現されているか、想像して自分の中にある程度イメージを作ってから観ることにした。

    劇場の中に入ると、そこにはシンプルな装置。劇場そのものの壁を利用している。パネルにはえぐられたような傷。何かおぞましい雰囲気を醸し出してある。

    話の内容は、治験とだまされ密室でマジックミラーにより外の世界から監視されながら、極限状態に陥った男女が、薄れていく記憶の中、繰り広げていくのだが、私は少しその描写と現実に目の前にいる役者にギャップを感じた。

    まず、睡眠不足により、極限状態に陥っているにも関わらず、なんだかキレイすぎる。多分話の設定的に、もう何日もその空間に閉じ込められているのだから、髪は乱れ、足は汚れ、争いも起きているのだから多少の傷があってもよかったのでは、と思う。

    演技は、まあまあというとこだろう。今回の脚本の関係もあり、穏やかに観る作品というわけではないので、彼らの得意分野というわけではなさそうだったが、不自然なところは見受けられなかった。

    脚本なのだが、言いたいことはわかるし、伝わってくる。ただ、テーマ性において考えるとわかりにくいところもあったのでは、と思う。というのもやはり演劇は相手(観客)がいてこそ成り立つわけだから、テーマのわかりやすさ、というものは大きいと思う。今回の作品のミステリアスな部分ばかりが目につき、終わった後、なんだか後味が悪い感じになってしまった。もう少し脚本に奥行があれば、変わると思うので次回の作品に期待したい。

    あと、登場人物のそれぞれのキャラクター設定をはっきりさせてはどうだろうか。記憶が薄れていくことが核の話なので、あまり強くそれを出すわけにはいかないが、みんなのことを知るのが同時だったので少し不自然だった。 この作品は良くも悪くも、脚本次第の作品だったことは間違いない。

    照明は、出はけの時のブルーのライトが少々気にはなったが、電球の使い方、壁の当て方など、ナチュラルに仕上がっていた。欲を言えば、せっかくグロテスクな芝居なのだから、もうすこしぶっ飛んだ明かりが垣間見えてもおもしろかったのではと思う。パネルの傷当ても欲しかった。

    音響は、ベタな感じ。今これがどういうシーンなのかが、ベタなおかげでわかりやすかったが、ベタすぎてもう一ひねり欲しかった。

    装置は、シンプルなのでもう少しオリジナリティがあっても良かったのではと思った。役者の動きやすい装置ということだ。あと描き割りで色むらが目立った。わざとやったように見えるか、そうじゃなく見えるか怖いところではないだろうか。

    全体的にまだ未熟な劇団という印象は否めないが、これからの動向に期待したい楽しみな劇団だ。

    | 劇評 | 17:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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